11.医療機関での患者の体験談は禁止

医療機関のウェブサイトに患者の体験談を掲載するのは禁止です。

第1 広告規制の趣旨
2 基本的な考え方
(2) 禁止される広告の基本的な考え方
次の広告は禁止されている。
(ⅳ) 患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告

第2 広告規制の対象範囲
1 広告の定義
ただし、当該病院等が自らのウェブサイト等に掲載する治療等の内容又は効果に関する体験談については広告に該当すること(その上で省令第1 条の 9 第 1 号の規定に基づき禁止されること)。

第3 禁止される広告について
1 禁止の対象となる広告の内容
(5) 患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
省令第1条の9第1号に規定する「患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告をしてはならないこと」とは、医療機関が、治療等の内容又は効果に関して、患者自身の体験や家族等からの伝聞に基づく主観的な体験談を、当該医療機関への誘引を目的として紹介することを意味するものであるが、こうした体験談については、個々の患者の状態等により当然にその感想は異なるものであり、誤認を与えるおそれがあることを踏まえ、医療に関する広告としては認められないものであること。
これは、患者の体験談の記述内容が、広告が可能な範囲であっても、広告は認められない。

ただし、以下のように個人で体験談を掲載するのは可能となります。

第2 広告規制の対象範囲
6 通常、医療に関する広告とは見なされないものの具体例
(3) 患者等が自ら掲載する体験談、手記等
自らや家族等からの伝聞により、実際の体験に基づいて、例えば、A病院を推薦する手記を個人Xが作成し、出版物やしおり等により公表した場合や口頭で評判を広める場合には、一見すると本指針第2の1に掲げた①及び②の要件を満たすが、この場合には、個人XがA病院を推薦したにすぎず、①の「誘引性」の要件を満たさないため広告とは見なさない

ただし、A病院からの依頼に基づく手記であったり、A病院から金銭等の謝礼を受けている又はその約束がある場合には、①の「誘引性」を有するものとして扱うことが適当である。また、個人XがA病院の経営に関与する者の家族等である場合にも、病院の利益のためと認められる場合には、①の「誘引性」を有するものとして、扱うものであること。

第3 禁止される広告について
1 禁止の対象となる広告の内容
(5) 患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
個人が運営するウェブサイト、SNS の個人のページ及び第三者が運営するいわゆる口コミサイト等への体験談の掲載については、医療機関が広告料等の費用負担等の便宜を図って掲載を依頼しているなどによる誘引性が認められない場合は、広告に該当しないこと。

注意が必要なのが上記の下線部分です。
・A病院からの依頼に基づく手記
・個人XがA病院の経営に関与する者の家族等
の場合、「誘引性」があるとされます。
A病院の医師やスタッフがA病院のことを書いている場合、「誘因性」だけではなく当然「特定性」もあると思いますので、上記の場合は「広告」と見なされるのでしょう。
この内容についての具体例が欲しいところです。

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