編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-8.出す順番を一緒にする

「出す順番を一緒にする」とはどういうことかと言うと、例えば、

「~以上のことから、①静脈麻酔薬、②筋弛緩薬、③吸入麻酔薬について解説する。」

という文章がある場合、

1.解説は上記の順番で行う
2.図表タイトルなどで3つをまとめるときは同じ順番にする

というものです。

1の場合、読み手は「この順番で解説するんだなー」と思って文章を読み続ける方が多いと思われます。その場合、順番を変えて説明された文章を見ると、「文章が抜けているな」「〇〇の説明はどこになるのかな」などと思われます。
読み手にスムーズに読んでいただくため、出てくる順番が違っている原稿の場合は、文章を理解したうえでどちらかに順番の統一をお願いしております。
書くときは順番に意味をもたせている場合が多いと思いますので(重要度や頻度など)、その意味を考えたうえでの提案となります。

2の場合は、文章が「①静脈麻酔薬②筋弛緩薬③吸入麻酔薬」という順番の場合、表タイトルは「表 静脈麻酔薬筋弛緩薬吸入麻酔薬」と文章と同じ順番にするというものです。「表 静脈麻酔薬吸入麻酔薬筋弛緩薬」などと順番が変わっていたら変更を提案します。
この場合、表中の説明も「①静脈麻酔薬、②筋弛緩薬、③吸入麻酔薬」この順番である方が読み手がスムーズに読めます。表中の順番が異なる場合も変更を提案します。

医療機関のホームページでの、診療内容や対応疾患の順番も同様です。
トップページや該当ページでの順番、上部メニューでの順番、サイドバーでの順番など、読み手がスムーズが読めるように順番を統一することは重要になります。
簡単な例ですと、「けが・やけど」と「やけど・けが」があればどちらかに統一、などです。

私は、何かしら「順番で並んでいる表記」が出てきたら、

・別のところで同じ表記をしている箇所があるのか、ないのか。ある場合、順番はあっているのか
・解説する場合、順番通りの解説になっているのか

などが気になってしまいます。

 

おまけに、上記のことを踏まえて、順番があってない文章を書いてみます。

順番があってない例

栃木県には多くの温泉があり、鬼怒川温泉、湯西川温泉、日光湯元温泉、塩原温泉郷、那須湯本温泉、那須温泉郷などが有名です。それぞれについて特徴を表にまとめてみました。

温泉 特徴
塩原温泉郷 多くの文豪たちも愛した伝統の温泉
日光湯元温泉 湯ノ湖畔に湧き、レジャースポットとしても人気
湯西川温泉 湯西川の渓流に宿が寄り添う、山あいの温泉地
鬼怒川温泉 渓谷、温泉、史跡、テーマパークと見どころ満載
那須湯本 白濁した硫黄分を含む温泉は、美肌の湯として女性に人気
那須温泉郷 豊富な源泉から個性に富んだ湯が湧くリゾート温泉地

(「BIGLOBE温泉」より)