編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-7.( )の入れ方

文章の補足として( )を使うことがあるかと思います。

例えば、
「~は目を閉じながらうなずいた。その後、あの人は・・・」
という文章を、「目を閉じながら」を()内に入れて「うなずいた」の後ろに移動した文章に変更した場合、過去にいただいた原稿から、以下のような書き方のパターンが考えられます。

A.~はうなずいた。(目を閉じながら)その後、あの人は・・・
B.~はうなずいた(目を閉じながら。)その後、あの人は・・・
C.~はうなずいた(目を閉じながら。)。その後、あの人は・・・
D.~はうなずいた(目を閉じながら)。その後、あの人は・・・

A:「目を閉じながら」は「その後」にかかってしまいます。
B:「。」が(目を閉じながら)の中に入っているので、()を取ると、「うなずいたその後、」と文章がつながってしまいます。
C:「うなずいた」の文章の終わりは()の後なので、()内の「。」はあってもよいですが、ない方がすっきりします。
D:一番しっくりきます。

「当然Dでしょ」と思われるかと思いますが、A~Cもよく見かけます。文章を読んでいれば、理解を間違うことはありませんが、見た目の問題として、正しい位置に()や「。」があると、きれいな文章になります。

また、()の中に()が入る場合は、(□□(□□)□□)とせずに、〔□□(□□)□□〕と〔()〕や[()]で括ることをお勧めします。