「見やすい、読みやすい原稿執筆のコツ」1回:用語・表記を統一する

以前、「編集者からみた、原稿執筆の一工夫」というWEB連載で、書籍編集の経験から、原稿執筆の際に少し気を付けるだけできれいな原稿、読みやすい原稿、編集しやすい原稿になるための書き方を解説しました。

その後、医療者だけではなく、非医療者が執筆された文章の編集作業を行ったり、学会・講演会発表用のスライドの成形・校正を行うことで、改めて原稿執筆の際に覚えておくと役立つであろうことをまとめたいと思いました。

編集者からみた、原稿執筆の一工夫」と重複するところもありますが、今回はコンパクトにまとめ、また、スライド作成時の注意点やコツ、非医療者が執筆される場合についてもまとめていきます。しっかり読まれる場合は「編集者からみた、原稿執筆の一工夫」をご覧になってください。

CONTENTS

1回:用語・表記を統一する
2回:見にくい、読みにくい文章と思われないために
3回:主語(主部)を意識する(予定)
4回:スライド作成時の注意点(予定)
5回:非医療者がホームページで医療に関する記事を執筆するとき(予定)

 

用語・表記を統一する

意識せずにパソコンで変換したり、いくつかの原稿を組み合わせていると、「用語・表記の統一」がされていないことが多いと思います。
例えば以下のようなものがあります。
「タンパク質、タンパク、蛋白質、蛋白」
「我が国、わが国、本邦、日本」
「筆者、著者、私」
「筆者ら、著者ら、我々」
「生理食塩水、生食」
「抗生剤、抗生物質」
「IL1、IL-1」
「1つ、一つ、ひとつ」
「行う、行なう」
「~してください、~して下さい」
「従って、したがって」
「関わる、かかわる」
「分かる、わかる」
「更に、さらに」

内容には関係しないので気にしない方がいるかもしれません。
しかし、
したがって筆者らは~~を本邦で報告した。我が国では~~~について我々は~~を行った。従って著者らの研究では~~~。」
など、同じ意味の用語・表記がバラバラに使われていると、見た目にきれいではありません。

用語の統一をはかるため、「自分自身の用語・表記統一」を意識して執筆されることをお勧めします。
執筆される機会が多い場合は、「用語・表記統一表」を作成し、原稿執筆の都度確認・更新することもお勧めします。