企画書関係は重要な設計図- 3 イメージを具体化する紙面構成

前回は、執筆要項をしっかり考えることの重要性について述べたので、「企画書関係は重要な設計図」の最後は「紙面構成」について述べる。
(しっかり書くとかなり大変になるのと、企画検討の踏み込んだ部分まで書くことになるので、簡潔に書かせていただきます)

医学書の場合、ビジネス書や一般的な読み物本のように「文章を流すだけ」のような紙面構成は少ない。

企画書で企画の特徴を考え、執筆要項でどんなことをどんな内容で書いてほしいか考える。
執筆要項を考える際に、紙面構成も一緒に考えるだが、その際に検討すべきことは、必要な項目の検討・項目の順番・各項目の文字数(または1ページに対する割合)・デザインでの見せ方、などである。

書籍全体で1つの紙面構成の場合もあれば、各章によって異なる場合、章の中でも項目によって異なる場合などがあるので、それぞれ考える必要がある。
例えば、1章が疾患の勉強、2章が診療の解説、3章が薬の解説、などの企画の場合、各章で必要な内容は異なるので、章ごとに執筆要項・紙面構成を考える必要がある。

重要なことは、執筆要項と紙面構成を同時に考えること。
紙面構成の図を書きながら執筆要項をまとめること。

紙面構成の図は、簡単な構成の場合は企画書に書かなくても良いが、構成要素が多い場合などは書いた方が良いだろう。依頼された先生が紙面を想像できるので。
複雑な場合や、しっかり伝えたい場合は、別紙で紙面構成の説明を用意するか、見本原稿を用意する。

とにかく、執筆要項と紙面構成をしっかり考えることは、原稿の質や体裁を保つため、また、制作しやすくさせるために必要なことである。

企画書・執筆要項・紙面構成は書籍を作るための重要な設計図であり、これらを簡潔かつ的確に作成することは、編集者の重要な仕事の1つである。

旅行で考えてみると

企画書・執筆要項・紙面構成を旅行で考えてみた。
企画書(旅行の概要):家族4人(親30歳台、子供小学校低学年・幼稚園)で夏に沖縄3泊4日。海に行く。沖縄料理を食べる。水族館に行く。フルーツ食べる。リゾートホテルに泊まる
執筆要項(やりたいこと):〇〇海岸で海水浴。△△海岸でシュノーケル。ランチは〇〇で沖縄そば、△△でステーキ。美ら海水族館に行き、ついでに瀬底島に行く。海が見えるカフェに行く。〇〇ホテルに泊まる。国際通りで買い物と晩御飯
紙面構成(スケジュール):やりたいことを日程に当てはめる。スケジュール的に無理なことはあきらめる。代わりに、空きそうな時間に他のこと(シーサー作り体験)を入れる

こんな感じでしょうか。
旅行では、やりたいこととスケジュールを調整する。
書籍企画では、執筆要項と紙面構成を調整する。